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66,ちょっと未来の話@(チチ&悟飯&悟天)


チチ  「あ…っ そういえば。」
悟飯 「どうしたんですか?お母さん。」
チチ  「もうすぐバレンタインだった。すっかり忘れてただよ。」
悟飯 「そういえば…。来週ですねぇ。」
チチ  「女の子は用意が忙しくて大変だべなぁ〜。」
悟飯 「…え?」
悟天 「ねぇねぇ、バレンタインってなーに?」
チチ  「悟天ちゃん、バレンタイン知らないのけ?」
悟天 「うん、しらなーい。」
チチ  「バレンタインてのはな、女の子が好きな男の子にチョコレートやる日だべ。」
悟天 「へぇ?チョコレート?」
チチ  「んだ。乙女の想いと一緒に届けんだ。」
悟飯 「…お母さん、それは少し違いますよ。」
チチ  「え?違うって何が?」
悟飯 「いいですか?そもそもバレンタインというものは人の名前であって、その人が恋人の祭りの日 である2月14日にローマ皇帝に処刑された事から バレンタインデーと呼ばれるようになったんです。」
チチ  「…へぇ…」
悟飯 「それに女性が男性にチョコレートを挙げるという習慣はこの辺だけで、本当のバレンタインというのは 男女限らず恋人に花やケーキやカードを贈る日なんです。だからお母さんの言うバレンタインは少し違うわけです。」
チチ  「そ、そうなんだべか…。」


悟飯 「よって僕にも贈り物を用意する義務があるんです。」



●すごい勢いで動く悟飯の口を 面白そうに眺める悟天ちゃん。 義務ってなに。





67,ちょっと未来の話A(悟空&チチ&悟飯&悟天)


悟空 「そういえば、今年のほわいとでぇ ってオラ何すればいい?」
チチ  「なんでもいいだよ?何かくれるんならもらうし。」
悟天 「お父さん、ほわいとでぇって何?」
悟空 「オラがチチに何かしてやる日だ。」
チチ  「こらっ(ゴツッ)ちゃんと説明するだ。」
悟空 「いって…。えっと…男が女に何かやる…んだよな?」
チチ  「まぁ そういうことだべ。」
悟天 「ふぅーん…。」
悟飯 「…………お父さん…。」
チチ  「わっ!ビックリしただー。いつの間に後ろに立ってただ。」
悟空 「えらい声が低いぞ。どうした?」
悟飯 「…さっき言ってたこと…間違ってますよ…。(ゴォォォ)」
チチ  「悟飯ちゃんの背後に黒いオーラが…っ」
悟空 「何が違うってんだ?」
悟飯 「そもそも、ホワイトデーという日は存在しないんです。バレンタインデーが女性から男性に物を贈る という誤った習慣の為に仕方なく立場を逆にした日というものを設定しただけであって、本来ならバレンタイン だけで済む話なんです。」
悟空 「…そうなんか?」
チチ  「さぁ…でも悟飯ちゃんが言うんだからそうなんだべ。」


悟飯 「よって僕には 贈り物を用意する義理はないわけです。」


チチ  「…去年はちゃんと 何かくれたよなぁ…?」





●義理かよ。





68,ひなまつり(チチ&悟空&悟飯)


チチ  「明かりをつけるだ ぼんぼりにぃ〜〜♪」
悟空 「チチ、なんだその歌。」
チチ  「悟空さしらねぇのけ?ひなまつりの曲たべ。」
悟空 「へぇ?ひなまつり?」
チチ  「…まぁ、この家には女の子がいないから知らないのも無理ねぇけど。」
悟空 「女の子なら、いるじゃねぇか。」
チチ  「え?どこに?」
悟空 「おめぇ。」
チチ  「…おら?」
悟空 「おめぇ、女の子だろ?ちげぇのか?」
チチ  「そ、そうだけんど…これは子供のことであって。」
悟空 「いいじゃねぇか、女の子なんだからよっ。」
チチ  「ご、悟空さ…(ジーン) 子供のころはおっとうとよく歌ってただ。」
悟空 「じゃオラも一緒に歌おうか?」
チチ  「ほんとけ?やったー。」
悟空 「よし、じゃいくぞ。せぇの〜。」
チチ悟空「「明かりをつけるだ ぼんぼりにぃ〜。お花をあげるだ 桃のはなぁ〜。」」


悟飯 「…なんでなまってるんですか?」



●その後は順調。





69,悟空の属性(悟空&チチ&悟飯)


チチ  「フンフンフーン♪」
悟飯 「あ、お母さん。お父さん知りませんか?」
チチ  「知らねぇだ。いねぇのか?」
悟飯 「見当たらなくて…。気配も読めないし。」
チチ  「…てことは、悟空さ隠れてるだか?」
悟飯 「そうなんです。」
チチ  「ちょっと待ってろ、すぐ捕まえてやっから。」
悟飯 「え?何処にいるか知らないんですよね?」
チチ  「んだ。でも呼び出すのは簡単だ。悟空さ――!!」
悟飯 「…出てきませんよ?」
チチ  「…こうなったら奥の手だべっ!ドリャ〜〜!」
悟飯 「お、お母さん!すごい速さで肉まんを!!」
チチ  「できた!あとは蒸すだけだっ!」
悟飯 「は、速いですね…。ってまさか。」
チチ  「ほ〜らほら、良いにおいがしてきただろ?あとちょっとだべ。」
悟飯 「お母さん、いくらなんでもそれは...。。」
悟空 「に、肉まん〜...(フラフラ)。」
悟飯 「!!お父さん!!」
チチ  「よしっ!肉まんの良い匂いでつる悟空さ捕獲作戦大成功!!」
悟空 「早く食わせてくれー。」


悟飯 「...それで良いんですか、お父さん...。」



●食べ物につられてやってくる うちの猫と一緒です。






70,敬語(悟飯&ビーデル)


ビーデ「悟飯くん、私すごく疑問なんだけど。」
悟飯 「なんですか?」
ビーデ「あなたって、いつも敬語しゃべってるわよね?」
悟飯 「あぁ、そうですね。比較的。」
ビーデ「それってすっごく変じゃない?」
悟飯 「え?どこがですか?」
ビーデ「だって、あなたのお母さん、訛りがひどいじゃない!」
悟飯 「あれは昔からだそうですよ。」
ビーデ「それにあなたのお父さんも!」
悟飯 「そう...なんですかね?」
ビーデ「この二人に育てられてて悟飯君になまりがないのが不思議だわ。」
悟飯 「それはですね、僕がピッコロさんに育てられたからですよ。」
ビーデ「え?ピッコロ?どっかで聞いたことあるような...。」
悟飯 「ほら、あの緑の...。」
ビーデ「あぁ、あの血相が悪い人ね...って育てられた?」
悟飯 「はい。一年間たっぷりと修行させてもらいました。」
ビーデ「...それだけで敬語になるもんなの?」
悟飯 「さぁ...。きっとピッコロさんが怖くて無意識にそうなってしまったんですよ。」
ビーデ「そんなに怖かったの?」


悟飯 「食べられるかと思っちゃいました。」






●ピコさん哀れ。でも敬語悟飯ちゃん大好き。




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